健常者の健全な日々

これが普通の生活

カメラの話

 

はじめに

 おはこんばんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今回はカメラの話です。自分が使ったことのあるカメラをただひたすらにレビューというか推します。いくつか身を切る思いで手放してしまったものもありますがそれでも推します。見苦しい駄文が続くと思われますが、ぜひお読みください。因みに自他ともに認める「逆張りクソオタク」なので邪道の限りを突き進んでいます。もしカメラを始めよう! 次に買うレンズは何にしよう! と考えている方がこの記事を読んでいるならば、参考にはしないでください。では

 

 

 

語りましょう

 

 

 

予備知識


 語りましょう、とは言ったものの書きながら(ある程度知識があったほうが良いのでは……?)となったので簡単な用語の紹介と説明をここに記しておきたいと思います。雰囲気でなんとなく読み進めても大丈夫なように書いているつもりですがもし分からなかったらここに戻ってみてください。

 

高感度耐性

 写真の明るさを調節する手段として三つの方法があります。

  1. 絞り
  2. シャッタースピード
  3. ISO感度

高感度耐性はこのうち3に関連した単語であり、レンズを通してセンサーに当たった光がどこまで綺麗に増幅(→明るく)出来るかを示します。たぶん。この許容範囲は主観に依って変わるのでここにこだわりたいときは実際に店頭で触ってみると良いと思います。

 

ダイナミックレンジ

 概ね「光を写すことが出来る範囲」という理解で良いです。これが大きいと日陰と光源など極端に明暗差がある環境でも白飛び、黒つぶれせずに写すことが出来ます。フィルムの場合はラティチュードとなります。

 

素数

 デジタルカメラはレンズを通った光をセンサに写し、それを電算処理することで「写真」としていますが画素数はこれをどの程度厳密に再現するかという基準のようなものです。高ければ高いほど緻密な処理、描写が行えますがダイナミックレンジは狭くなります。

 

常用ISO感度

 どこまでカメラのセンサに受光した信号を増幅できるかという指標です。機体によって異なります。

 

フルサイズ一眼レフ

 フィルムカメラと同等の大きさのセンサを内部に搭載したカメラです。フィルムカメラの受光部分は現状として一つの基準となっており、フルサイズ以外のセンサを持つカメラとしてマイクロフォーサーズAPS-C、中判がデジタルには存在します。

 

マウント

 一眼レフの醍醐味の一つは機体とレンズの組み合わせが自由であるというところにあると思います。しかしこの組み合わせは完全に自由というわけでは無くカメラ側のマウントとレンズ側のマウントが合致している範囲での話となります。マウントアダプターを使えば自由度は上がりますが話が大きく脱線するので省略します。

 

自動露出機構

 現在のスマホのようにカメラが写真を撮るときの設定を全部してくれる機能のことです。マジでめっちゃ便利。

 

MNG

「My New Gear」の略語

 

ミラーアップ

 カメラの中に入っている鏡を上に上げること。特殊なレンズをつけるときやシャッター音をちょこっと抑えたいときなどに使います。

カメラ

 デジタルカメラです。こちらは初めて買ったカメラですね。大学2年生の10月に近所の中古カメラ屋で購入しました。確か50000円位だったと思います。買ったときからボロボロでそこから二年あまりの月日を経た今もやはりボロボロではありますがきちんとカメラとしての働きをしてくれています。

このモデルの後継としてD7500が出ていますがもしカメラを0からまた始めるとしてもこっちのモデルを選ぶと思います。重いしデカいしフォーカスそんなに早くないし高感度耐性(※)も2000がギリギリ許容できるかなというレベルの代物ではありますがやはり初めて買った右も左も分からない内から付き合いのあるカメラと言うこともあり、壊れるまで使い倒そうという気持ちです。最近はファインダー像とピントがどうやらずれてしまったらしく、ライブビュー撮影で無いとまともな写真が撮れなくなってしまいましたがそこもまた個性と思って使っています。

特筆すべき個性は特にないです。強いて言えば特になく、オールラウンドに使えるところが特筆すべきところでしょうか。

 

 デジタルカメラです。これはたしか大学三年生の秋頃にカメラ始めて一年経ったしと言う理由で購入に踏み切ったと思います。言わずと知れた名機ですね。マリオがごとくオールラウンドに全てのシチュエーションでハイパフォーマンスを繰り出してくる。適当にカタカナを並べてみましたが実際この通りです。買う前はD780やハイアマチュアモデルであるD850、D810なんかにも目移りしそうでしたが実際使ってみると素晴らしいの一言に尽きます。

まず言及すべきはやはりそのダイナミックレンジ(※)の広さでしょう。画素数(※)約2400万画素、常用ISO感度(※)12800と昨今のフルサイズ一眼レフ(※)と比較したときに少々見劣りする数値ではありますがこのような無理の無い設計により非常に広いダイナミックレンジを確保していると同時にその高感度耐性も3200程度であれば問題にならない程となっています。被写体ブレやどうしても明るさを確保することが出来ない状況に於いて気兼ねなくISO感度を上げることが出来るというのはそれだけで撮ることの出来る場面のハードルを下げ、シャッターチャンスを物理的に増やすことができるため写真撮影において強い味方となること間違いなしなのです。

また撮影能力以外の部分に目を向けるとやはりそのグリップに注目しないことなど出来ないでしょう。しっかりと指を奥まで握り込むことができる。たったこれだけのことではありますが長時間カメラを握り込むことになる状況などがあることを考えると非常にここは重要な点であると考えられます。昨今のミラーレスなども一眼レフと比較すると軽量化、コンパクト化に成功してはいますが相も変わらずレンズは重い物が多いですし、コンパクト化の弊害でグリップが握りにくいというものも散見されます。

しかしD750は握りやすく、そしてデカい、かっこいい。多少重いでしょうがそんなことは気にならないメリットをひっさげているのです。

現メイン機体ということもあって熱く語ってしまいました。

 

 フィルムカメラです。カメラを始めたときに父方の祖父から譲ってもらいました。マウント(※)も含めてがほぼプラスチックで出来ているため一見するとおもちゃのように見えなくも無いですがれっきとしたフィルム一眼レフです。自動露出機構(※)が備わっているため適当に絞って適当に被写体に向けて適当にシャッターを押すと写真が撮れるという非常にお手軽な代物になっています。お手軽なのは撮影へのハードルだけでなく、機体自体の重さも非常に軽いです。その重さはなんと500g。昨今のミラーレスがだいたい800gほどなのでフィルムを装填してもおそらくMZ-10に軍配が上がるでしょう。またマウントアダプターでK-M42マウントに互換性を持たせれば多くのかつて名玉と呼ばれたオールドレンズを使用することが出来ます。最近またフィルムカメラブームが流行ってきている中でフィルムカメラ始めたいけどよくわかんない......といった方には非常におすすめできる機体の一つですね。

ただ一個だけ難点としてあげることが出来る部分があります。それは「持病持ち」と言う点です。MZ-10に限らずこの時代に販売されたMZ、Zシリーズすべてにおいて言えることなのですが

 

①フラッシュが上がらない

②ミラーが上がったまま(黒死病

③露出計不良

 

が上げられます。

①に関してはフラッシュを使わない、指で無理矢理上げればどうにかなるので気にしなくて良いです。③に関してもスマホのアプリなどで露光計を導入して合わせれば良いのでさほど問題でも無いかなと思いますが、初心者の内はあまりやらない方が良いです。②はもしそうなっている個体を見つけても手をだすのはおすすめしません。

というのも、原因として考えられる最も可能性の高い要因が中のミラーを上げるためのモーターに直付けされたギヤの破損によるものだからです。修理はやろうと思えば出来なくは無いですが膨大な量のネジの取り外しと基盤の感電リスク、割れたギヤパーツの調達難易度などを考えるとあまりおすすめできません。

筆者の機体もいまはなんとか動いてくれていますが、このプラスチックで出来たギヤがいつ割れるともわかりません。30年も働いたら壊れたくもなるよね。割れたらオブジェにでもしようかなと思っています。見た目は可愛いですし。

 

  • NIKOMAT FT2

 フィルムカメラです。就活の面接終わりに物色していたカメラ屋の奥底に眠っていたのを掘り出してきたのがこいつとの出会いだった気がします。当時特にほしいレンズも無く、もちろんボディの追加も考えていなかったのですがとりあえずジャンクを漁りまくる習慣だけは続けていました。就活の面接や試験が午前中に終わるとそのままカメラ屋に直行。そして3時間ぐらいかけて店の中のジャンク品、商品全てを鑑賞しまくるのです。よく美術館に行って何時間も居座って鑑賞している人がいるかと思いますがそれのカメラ版です。買う気があるわけでも無いのに何時間も店内に居座るので店側からしたらたまったもんでも無かったかも知れませんがそうでもしないと当時は気が狂いそうでした。そうしてドブ磯洗いのようなことをしているとこいつを見つけたのです。「ファインダー汚れ、ボディ打痕あり ¥1000」と書かれたタグを伴って筆者の視界に現れたこいつを筆者はいつものようになめ回すように鑑賞し、そして気がつきました。なんとモルトの張り替えが行われていたのです。モルトの張り替えが行われていてこの値段なんだとしたらもうあとは動作不良があるとしか考えられません。そこで店長にこの商品の検分をさせてほしいと頼みました。そしてシャッター機構、ミラーアップ(※)の動作、マウントの歪みのなさ、露出計の正確性を検分したところどこにも問題は見当たりませんでした。そう、こいつはただ汚いだけでジャンク扱いされていたのです。もちろん買いました。買って家で磨き上げました。就活中に何をしているのでしょうか。そうして無事FマウントのフィルムカメラがMNG(※)されることになったのです。

 こいつの最大の利点はシャッター機構が完全機械仕掛けなので電池が無くても動くところです。極論ギヤが破壊されるまでシャッターを切ることが出来ます。そして先ほど紹介したMZ-10と異なりきちんとギヤが金属で作られているため、錆びたりしない限り永遠に動き続けます。つまり1000円で永遠に写真を撮り続けることが出来ると言うことです。ただめっちゃ重いのと相変わらずファインダーはゴミまみれなのでそこだけ少々デメリットに感じています。

 現代のカメラではありえないフルマニュアル方式を採用しているため、被写体を見つける、露光を合わせる、焦点を合わせる、シャッターを切るという一連の動作を全部自分で行う必要があります。露出計がついているのでまだ優しい方ではありますが。カメラの基礎は分かってきたが最近カメラに写真を撮らされている気分になってきた、という方におすすめです。自分でも予想しなかったもしかしたら写真が撮れているかも知れません。ちなみに筆者は撮って一本目のフィルムを現像に出したとき三枚しかまともな写真が写っておらず、現像屋さんから本当にデータ転送までして良いのか電話がかかってきました。一枚あたり600円になりました。とほほ。

 そんなくせ者ですが今ではそのフォルムと電池が必要ないという二点から無事にスタメン入りしています。

 

 フィルムカメラです。所属していた部活動の部室に飾ってありました。先輩に持って行ってもいいか聞いてみたところ「いいんじゃない?」という軽い言葉が返ってきたため遠慮無く持ち帰りました。試しに撮影をしてみたところ、露出は取ることが出来たものの内部のモルトが劣化していたのかしっかりと中のフィルムが感光していたため、あとで修理しようと思っていたら三年が経っていました。所属している部活動の後輩で最近フィルムカメラに嵌っているという子がいたので卒業する自分が持っているよりは良いかと思い、プレゼント()しました。するとポールスミスのハンカチになって返ってきました。情けは人のためならず、ということですね。これからもガンガン偽善を働いていこうと思いました。

 

  • ZENZABLONICA S2

  中判フィルムカメラです。いつものようにやることも無くYouTubeでカメラという単語の入った動画を周回しまくっていたら見つけました。一目惚れしました。

 個人的好きポイントを羅列していきます。

 

  1. デカすぎるウエストレベルファインダー(※)

  2. ありえない重さ
  3. デカすぎるシャッター音
  4. 良すぎる匂い

 

1.デカすぎるウエストレベルファインダー

 見れば分かる、このデカさ。語彙力がなさ過ぎてクソデカ羅生門みたいになってしまいましたがそれも全てこの機体が悪いのです。だってデカいもん。アーノルドシュワル......................................................................ツェネッガー(早口)は言いました。

 

「何事もデカいに越したことは無い。」

 

本当に言ったかは知りませんがこの通りだと思います。適当言いました。すいません。

なんにせよファインダーはデカい方が見やすいです。そしてこの機体はファインダーがマジでデカいので見やすいです。つまり初心者向けです(大嘘)。

 

2.あり得ない重さ

 フル装備すると2キロ弱あります。多くは語りません。考えるな、感じろ。

 

3.デカすぎるシャッター音

 その音はまさにギャラルホルンが如しです。構造的にあり得ないのですがシャッターを切るたびに全部手振れを起こしているんじゃないかと言う錯覚に陥ります。音も振動も凄いです。デカすぎて固定資産税がかかりそうです。固定資産税がかかりそうな音、聞きたくはありませんか?

 

4.良すぎる匂い

 カメラに於いてその機能、フォルムに注目する人は多くいるかと思いますがあまり匂いに言及している人を筆者は見たことがありません。どうしてなのでしょうか(真顔)。見て聞いて触れて嗅いで舐める。流石に冗談です。しかしカメラと寝食を共にしている内にだんだん気になってくると思うんです、匂い。少なくとも筆者は気になってしまいました。そして嗅いでしまいました。すると鼻腔に広がったのです......それはまさにお線香のような香りでした。ずっと嗅いでいたくは無いし甘い香りとかそういう匂いでは無いけれど香るとすこし良い気分になる。そんな香りです。マリ○ァナの類いかも知れません。嗅いだことは無いですが。いつか確かめてみたいです(問題発言)

 

 

おわりに

 以上が筆者の持っている機体の全てです。長々と書いて参りましたのでまとめは簡潔に。決してまとめが苦手なわけでは無いです。断じて。

では今日はこのあたりで。ではまた。